
今回は、Googleアドセンスの審査基準について解説したいと思います。
正直、アドセンスの審査基準に関しては「これはやったらNG」という最低限の決まりはあるものの、「こうすれば必ず通る」という明確なものは公開されていません。
しかし、審査に通過したブログと落ちたブログを比較すると、「合格するめにはだいたいこういうことが必要だろう」という最適解は導けます。
実際、審査に通過したブログはこの記事で紹介する基準をほぼ全て満たしています。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1 アドセンスの審査基準は?
- 2 アドセンスの審査期間はどれくらい?
- 3 アドセンス審査の問い合わせ先
- 4 まとめ
アドセンスの審査基準は?
一昔前までは雑記ブログのような内容でも割と簡単に審査に通過していましたが、最近では審査がかなり厳しくなっていると感じます。
審査に通過するブログとは、一言で言えば「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」を提供しているものです。
そのブログの内容が、見た人の役に立つものかどうか、訪問者の検索意図を汲むものかどうか、極端に言えばそれを満たせば審査は通ります。
では、具体的にどんなブログを作ればGoogleから「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」とみなされるのか、ひとつずつみていきましょう。
①プログラムポリシーを守っているか
Googleアドセンス広告を掲載するにあたり、厳守しなければならないルールが定められています。これをアドセンスプログラムポリシーといいます。
アドセンスの審査に通過するためには、申請時点のブログも当然このプログラムポリシーを遵守した内容でなければなりません。
アドセンス審査に通過してからプログラムポリシーに違反する行為をしてしまうと、Googleから広告掲載がストップされたり、悪質だとみなされた場合はアドセンスアカウントを無効にされてしまします。
そうなるとアドセンス収益が0になってしまいますので、十分に注意してください。
では、プログラムポリシーの中でも重要なこと、少し具体的な内容が分かりにくいと思わわれるものをいくつかピックアップしたいと思います。
禁止されているコンテンツに注意
アドセンスプログラムポリシーを遵守するなかでも、最も基本的で大事なことが、禁止されているコンテンツを扱わないということです。
禁止近コンテンツとは、プログラムポリシーにも記載されているとおり、以下のようなジャンルをいいます。
・家族向けコンテンツに含まれる成人向けのテーマポルノ
・アダルト、成人向けのコンテンツ
・衝撃的なコンテンツ
・ご自身や他者を脅したり、危害を加えるよう促したりしているコンテンツ
・個人または個人で構成される集団を中傷、威嚇、攻撃しているコンテンツ
・人種、民族、宗教、障害、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別、性同一性など、組織的な人種差別や疎外に結び付く特性に基づいて、個人または集団の排斥を促したり、差別を助長したり、誹謗したりしているコンテンツ
・過度に下品な言葉使い
・ハッキングやクラッキングに関するコンテンツ
・望ましくないソフトウェアのポリシー(英語)に違反するソフトウェアやコンテンツ
・不正なソフトウェアやアドウェア
・違法な薬物や麻薬関連製品に関するコンテンツ
・絶滅危惧種から作られた製品を宣伝、販売、広告するコンテンツ
・アルコール飲料のオンライン販売
・タバコやタバコ関連商品の販売
・処方薬の販売武器
・兵器または弾薬 (銃火器、銃火器のパーツ、戦闘用ナイフ、スタンガンなど) の販売
・武器や兵器の強化や組み立て方法(武器や兵器の 3D 印刷、改造キット、8 割方完成した銃部品など)の指南
・授業や講義の課題や提出物の販売、配布
・ユーザーに報酬を提供することで、広告や商品のクリック、検索、ウェブサイトの閲覧、メールの閲覧を促すプログラムに関するコンテンツ
・その他の違法なコンテンツ、違法行為を助長するコンテンツ、他者の法的権利を侵害するコンテンツ
そこに触れてしまうと、どんなに内容がしっかりした記事でも永遠に審査に通ることはありませんので、自分のブログ内容が意図せずとも禁止コンテンツに抵触していないか、十分に注意してください。
アルコールに関する記事もダメ?
上記の禁止コンテンツに「アルコール飲料のオンライン販売」という記載があります。
もしかすると、お酒が好きな人やお酒に詳しい人など、お酒に関するブログを書きたいと思っている人もいるかもしれません。
アルコールに関連するブログはすべてNGなのでしょうか?
結論は、すべてNGではありません。
アドセンス広告が掲載できないアルコールに関する記事の内容とは、以下のような記事が対象となります。
・アルコール飲料をサイトから直接購入できるページ
・過度な飲酒を推奨したり、暴飲や飲み比べを勧めたりするようなページ
逆に、以下のような内容であればプログラムポリシーに違反しておらず、アドセンス広告が掲載できるようです。
・カクテルなどの美味しいお酒の作り方を紹介する記事
・オススメのバーやパブを紹介する記事
・アルコール関連のブランドを紹介する記事
・アルコール飲料の企業がスポンサーとなっているイベントを宣伝・告知する記事
・アルコール飲料の製造関連の情報を掲載している記事やそれに関連する商品を販売している記事
このように、アルコール関連であれば何でもダメというわけではありません。
後述のように、アドセンス審査は専門的でユーザーの検索意図を満足させるような記事を好みますので、「バーテンダーをやっていた」等でお酒に関する深い知識がある方は、プログラムポリシーに違反しないやり方で知識を生かしてみるのもいいかもしれませんね。
ヘルスケアに関するコンテンツについて
ヘルスケアと聞くとかなり解釈の範囲が広いように感じますが、プログラムポリシーで禁止されているのは主に次のような行為です。
①処方薬の販売・処方薬の販売(アフィリエイト プログラムを経由する場合を含む)
・オンライン薬局
・オンラインのドラッグストアや薬局へユーザーを誘導することが主な目的のページ②未承認の医薬品とサプリメントの販売
・禁止されている医薬品とサプリメントのリストにあるすべての商品
・医薬品有効成分や危険な成分を含有するハーブ系サプリメントや栄養補助食品
・未承認の医薬品やサプリメント、または規制薬物と混同される可能性がある名前の商品
衝撃的なコンテンツとは?
これまた抽象的で分かりにくい表現ですが、どんなサイトが「衝撃的」なんでしょうか。
もう少し具体的には、以下のような内容が含まれるコンテンツです。
・見た人に不快感を与える画像や記述(EX:排泄物、犯罪や事故現場の写真、血液、血糊、臓腑etc)
・暴力的な画像や記述(EX:処刑動画、動物虐待、暴力、銃撃、爆弾etc)
まぁ、常識的にも上記のようなコンテンツでアドセンス審査に申し込むという人は少ないかと思いますが(^^;)
例えば「世界中の戦場についての記事を書いて問題提起するんだ」という志の高い人が、現地の悲惨な写真なんかをペタペタ貼ってアドセンスに申請しても落とされる可能性大です。
アドセンスは過激なコンテンツを嫌いますので、注意してくださいね。
②独自ドメインを取得していること
アドセンス審査に際しては、必ず独自ドメインをしようしたサイトを使うようにしてください。
無料ブログのURLのサイトにはアドセンス広告を貼ることはできません。
独自ドメインとは、当サイトでいう
https://adsense-biz.com
のadsense-biz.comの部分ですね。
独自ドメインを使ったブログ設置手順に関しては、完全初心者向けに「真似したら絶対できる」というレベルの記事を書きましたので、こちらを見ながらチャレンジしてみてください。
③どんな内容の記事を書いたらいい?
アドセンス審査に申し込むブログの内容ですが、僕としては個人の日記のような漫然とした内容ではなく、何かに特化した専門的な内容にすることをオススメします。
Googleはアドセンス審査だけでなく、全般的に「専門性の高いサイト」を評価する傾向にあります。
「今日は何を作って食べた」とか「レストラン〇〇に行った」というような内容ではなく、例えば「食に関する内容のブログ」という方向性(専門性)決めて、
「私が実践している時短で美味しい〇〇のレシピ」とか「〇〇が美味しいお店に行ってきたレビュー」などのような書き方にするといいと思います。
ポイントは、あなた自身の体験や得意なことをネタにすることです。
そうすることでオリジナル性の高い記事になり、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとなりやすいからです。
見知らぬ人が書いた「今日はカルボナーラ食べた」なんて記事は、見た人にとってあまり価値はありません。
でも、同じ見知らぬ人が書いたブログでも
「こんなに簡単なカルボナーラの作り方があったのか!自分もやってみよう!」
と思えるような記事であれば、それは見る人に価値を与えたということになります。
必要な記事数と文字数
アドセンス審査に通過するために必要となる記事数や文字数ですが、正直けっこうバラつきがあります。
5記事で通ったという人、50記事書いても落ちたという人、両方存在するのが事実です。
まぁ、この例の場合、コンテンツの質に相当な差があるはずだとは思いますが(^^;)
このような極端な例は除くとして、通常であれば記事数は20~30記事ほど必要になります。
また、それぞれの記事の文字数は最低でも1000文字以上、可能ならば1500~2000文字くらいは書きたいところです。
ある程度のボリュームも必要になりますで、頑張って記事を書いていきましょう。
画像は入れない方がいいの?
記事内に画像を入れた方がいいのか、または入れない方がいいのかというのは、人によって見解が異なるところではあります。
しかし、僕個人的には適度に画像を入れるべきだと思います。
やはり審査の本質は「ユーザーにとって価値のあるコンテンツかどうか」です。
文字ばかりが詰まった記事って読みにくいですよね?訪問者が読みやすい構成を意識するというのも価値のひとつです。
ただし、著作権に違反するような画像の使用はNGです。
一番ベストなのは自分で撮影した写真を使うことですが、難しい場合は著作権フリーの画像を使用しましょう。
「著作権フリー画像」と検索すれば、有料・無料ともに多くのフリー画像サイトが出てきます。
ちなみに、僕が使っている無料のフリー画像サイトのひとつに「ぱくたそ」というサイトがありますので、参考にしてみてください。
見出しを使う
これも画像の有無と同様、「訪問者が読みやすい記事にする」という部分につながりますが、記事内は必ず見出しを使って、読みやすい構成を心掛けましょう。
ワードプレスであれば、下記画像のように投稿画面の左上「段落」をプルダウンすると見出しを選べるようになります。
見出しは基本的に「見出し2」を使用します。見出し2の内容をさらに細分化して小見出しをつけた場合は見出し3、4と順番に使っていってください。
適度に改行する
こちらも読みやすい構成にするための一環です。
文字がギュウギュウに詰まった記事は見た瞬間読む気が失せませんか?
2、3行に一度は改行して読みすい文章にしましょう。
運営者情報を載せる
ネットというのは便利な半面、その匿名性ゆえに不安になったりすることもありますよね。
このブログは一体どんな人が書いているのか、簡単なプロフィールを載せておくことが理想です。
とはいえ、何も本名をフルネームで書く必要はありません。
「普段はサラリーマンをしている30代男性です」
「子育て・家事の合間にブログを楽しむ2児の母です」
こんな感じで、自分のプライバシーに差し支えない範囲で十分です。
また、プロフィールを書く際
「どうしてこのブログを始めたのか」
「どういう人に読んで欲しいのか」
「このブログからどのような有益な情報が得られるのか」
などを書くとブログの方向性が明確になり、審査にも好影響を与えますので、簡単にでもいいので書いてみてください。
プライバシーポリシーを作成する
プライバシーポリシーとは、個人情報保護に関する方針に関する宣言です。
もう少し詳しく書けば、個人情報の取り扱い、収集の目的や管理方法などについて明確に記載したものになります。
現在、アドセンス審査にはプライバシーポリシーは必須となっていますので、必ず設置してください。
ググるとコピペOKとしているひな形がけっこう出てきますので、それを使ってご自身のブログの内容に合うように作成してください。
お問い合わせフォームをつくる
ブログを読んだ人が運営者に連絡を取れる状態であることは、その分サイトの信頼性も高まるという風にGoogleは評価します。
ワードプレスであれば「Contact Form 7」というプラグインを使えば簡単にお問い合わせフォーム作成することができますので、こちらも設置しておいてください。
サイトマップ・XMLサイトマップの作成
サイトマップとは、そのサイトがどのような構成になっているのか、訪問者が全体像を把握できるページです。
またXMLサイトマップとはサイト内の各ページのURL等が書いてあるXML形式の使途マップで、こちらは訪問者ではなく検索エンジンがサイト内のURLを集めるための補助となるものです。
どちらもプラグインを使って簡単に設置できます。
こちらのプラグインについてまとめた記事で、やり方を分かりやすく解説していますので参考にしてください。
カテゴリー分けをする
記事の内容によってカテゴリー分けしておくことで、ユーザーが必要な情報を見つけやすくなります。
これもユーザービリティの向上につながりますので、カテゴリーをいくつか作って分別しておきましょう。
また、ワードプレスは初期状態では「未分類」というカテゴリーがひとつあるだけになっています。
「未分類」のままにせず、必ず名前を変えておくようにしてください。
著作権違反をしない
先ほどの画像についての話と少し重複しますが、Googleアドセンスは他人の著作権を害する行為を禁じています。
なので、芸能人の画像やテレビのキャプチャー画像などを勝手にしようしていると審査に落ちてしまいます。
必ず自分が撮影した画像か、著作権フリーの画像を使うようにしてください。
また、記事本文についてもコピペは絶対NGです。
コピペ記事に関しては、コピペチェックツールを使えば簡単に発見できるレベルのことですので、すぐバレます。
情報を参考にするのはかまいませんが、必ず自分の言葉で記事を書くようにしてください。
適度な更新頻度を保つ
例えば「1日で30記事一気に書いて放置しているブログ」と「毎日1記事を30日続けているブログ」だったら、単純にどちらが好印象ですか?
きちんと運営している印象があるのは間違いなく後者ですよね。
これから真面目に育てていくブログというアピールするためにも、適度な更新頻度を保ちましょう。
アフィリエイトリンクは貼ってもいい?
よく聞かれる質問ですが、アドセンス審査に出すブログにAmazonなど別のアフィリエイトリンクは貼ってもいいのでしょうか?
これについては「NGではないが好ましくはない」が結論です。
これはGoogleの立場になって考えてみると分かることなのですが、Googleからすればアドセンス広告をたくさんクリックしてもらえるようなサイトを求めているわけです。
こちらの記事で説明しているとおり、Googleは表示された広告をユーザーがクリックすることで広告主から報酬を得るわけですから。(もちろんブログ運営者にもアドセンス報酬として分配)
それなのに、他の広告やアフィリエイトリンクがペタペタ貼っていたら「アドセンス広告がクリックされる回数が減るじゃないか!」と思うわけですよ。
したがって、アドセンス審査に申し込む時点では他のアフィリエイトリンクは貼らない方が無難です。
アドセンスの審査期間はどれくらい?
審査に申し込んだタイミングやそのブログにもよりますが、通常は3日前後で結果が出ます。
1週間とかそれ以上長くかかった末に合格したという人も中にはいますが、基本的には長く待たされている場合不合格となる場合は多いようです。
アドセンス審査の問い合わせ先
もしアドセンス審査に申し込んだのに1週間以上も結果が出ないということであれば、一度Adsense審査状況確認フォームというところに問い合わせてみることをおすすめします。
また、アドセンス審査で疑問があれば、Adsenseヘルプフォーラムで質問したり、他の質問に対する回答を見ることで参考になることがあるかもしれません。
Adsenseヘルプフォーラムとは、アドセンスに関して分からないことを質問すると、他のユーザーや時にはGoogleの社員が答えてくれるというシステムです。
イメージとしてはYahoo!知恵袋に近い感じですね。
割と回答も早くつく場合が多く、初心者でも遠慮なく利用してみるといいと思います。
まとめ
今回は、Googleアドセンスの審査基準について書いてみました。
アドセンス審査の明確な基準は明文化されておらず、最適解というところを狙っていくしかないのが現状です。
しかし、今回解説した内容を全て満たしたブログを作成すれば、審査合格に十分値するブログが完成しているはずです。
また、今回、僕なりに分析した審査に通過するポイントたくさんお伝えしましたが、やはり何よりも重要なのは「ユーザーにとって価値のあるコンテンツかどうか」です。
読んだ人にとって何らかの役に立つ記事を書くということを一番に意識すれば、必ずアドセンス審査に合格できるはずです。
ぜひ頑張ってみてくださいね!